僕にできるのは、ここまでだ。
おくりだす人物の名を知らぬ、ということに。
だから、今は覚悟など、いらないのだ。
僕は、生きてるのだ。彼は死んだのだ、と。
それなのに、また、こうやって考える。俺は、どうすればいいのか、と。
幾度、この儀式を越えてきたのだろうか。
いつから、それは続いているのか、わたしは知らない。
痛みは、その人にしか分からない。
泣きたくなったのは、きっと、温かいからだ
悼む人
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