文章修行家さんに40の短文描写お題

  • 「お題に沿って、65文字以内 で 場面を描写 しましょう」
  • 「モノローグ(内面描写/心の声)」・「抽象性」・「理論理屈の語り」を排除しましょう
    という、修業にはもってこいなお題です。が、守れてません(特に後半)

  • 上から順番にコンプリを目指して頑張ります! ただいま、34/40達成。
  • 健全なものからカプまでいろいろあります。オンマウスでご確認ください。

 01. 告白
 02. 
 03. 卒業
 04. 
 05. 学ぶ
 06. 電車
 07. ペット
 08. 
 09. おとな
 10. 食事
 11. 
 12. 
 13. 女と女
 14. 手紙
 15. 信仰
 16. 遊び
 17. 初体験
 18. 仕事
 19. 化粧
 20. 怒り
 21. 神秘
 22. 
 23. 彼と彼女
 24. 悲しみ
 25. 
 26. 
 27. 芝居
 28. 
 29. 感謝
 30. イベント
 31. やわらかさ
 32. 痛み
 33. 好き
 34. 今昔(いまむかし)
 35. 渇き
 36. 浪漫
 37. 季節
 38. 別れ
 39. 
 40. 贈り物
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01. 告白  【46文字】

  つい、と流暢に流れる文字を目で追う。
  桜の枝に結わえられた白い文紙からは、淡い春の匂いがした。











































 

02.   【65文字】

きょとん、と丸くした目は、すぐに弧を描いた。
大丈夫です、と告げる口元も彼らしいあやふやな笑み。
けれど、どこかつぎはぎな印象のそれ。











































 

03. 卒業  【63文字】

誰もいない裏庭で、泥に汚れた若草色の切れ端は、じりじり、と小さくなり、炎に包まれていった。
彼がもう戻らないことを今さら、知る。











































 

04.   【65文字】

簡素な部屋に通され、早速背負った風呂敷を下ろし広げる。
と、入れた覚えのない物が転がった。
薬包紙に書かれた御守の文字に笑みがもれる。











































 

05. 学ぶ  【61文字】

眼前に広がる長閑な青空が、一気に暗転した。
足元の浮遊感や見覚えのある景色に、とっさに利き手を体の内側に入れ、衝撃に備える。











































 

06. 電車  【65文字】

カーブに差し掛かりスピードが落ちた。
僕は見た。
赤い遮断機の向こうに僕がいるのを。
眠りこける人々が映るガラス窓の僕ではなく、その外に











































 

07. ペット  【65文字】

愛し子を手に掛けるのはどんな気持ちだろう、と直立不動の背中を見る。
声を掛けようとして、結局止め、お湯を貰ってきてやろうと踵を返す。












































 

08.   【62文字】

勢いよく墨が走った、と言えば聞こえはいいが、彼の場合は悪筆だった。
所々、推測しながら読む手紙からは彼の声が聞こえてきそうだ。












































 

09. おとな  【62文字】

闇に溶け込む色合いの装束の袖を通す。
まだ血を吸ったことのないそれは、随分軽い。
鏡の中の自分は酷く頼りなさそうな顔をしていた。












































 

10. 食事  【61文字】

「三郎、あれとって」
「ほい、兵助。あ、雷蔵、これと交換してくれないか」
「いいよ。ハチ、それ、どんな味?」
「へっほーふまい」












































 

11.   【62文字】

開けた瞬間、幾つもの書き込みに目を見張った。
太く汚ない字に掠れた字、丸みのある字。
姿を知らない先輩達の声が聞こえてきそうだ。












































 

12.   【65文字】

呻き声。広がる赤。鉄錆の匂い。
「留っ、お湯を貰ってきて」
弾けるように動き出した同輩をぼんやり眺める。
背中を這い上る戦慄でさえ遠い。












































 

13. 女と女  【50文字】

紅を引く小指は完全に女性の仕草そのもので。
ほぉ、とため息をついたら、鏡の中で艶やかな唇が弧を描いた。












































 

14. 手紙  【65文字】

拝啓、と書き、堅すぎか、と紙を丸める。
なぁ、と書き、この手紙を冗談と取られかねないと、また丸め投げる。
と、廊下の足音を耳が捉えた。












































 

15. 信仰  【65文字】

手持ちぶさたに、隣を忍び見る。
きつく閉じられた目。
硬く結ばれた唇。
ぴったりと合わされた掌。
いつもの優柔不断とは違う、確固たる意志。












































 

16. 遊び  【65文字】

草陰から目を凝らしても誰もいない。
その静けさに忘れられたのでは、と心細さを覚え思わず飛び出した。
燃え尽きた赤の世界が俺を出迎える。












































 

17. 初体験  【65文字】

隣の布団が動いた。
寝れないの?と問うと同意の返事が返ってきた。
新しい場所で心細いのは私だけじゃないという安堵はすぐにかき消された。












































 

18. 仕事  【61文字】

銃身と緊張感。
その馴染んだ重さを肩に負う。
照準を合わせるために閉じた片側の眼窩の裏は赤い。
呼吸を止めると、指先が脈打った。












































 

19. 化粧  【64文字】

煩さに覚醒し、布団から顔を出すと、あまりの寒さに身震いする。
いつも以上に白く明るい障子越しに、弾んだ声。
「留さん、雪合戦だって」












































 

20. 怒り  【65文字】

ぽかん、と口を開けて私を見つめていた友人は、ばつが悪そうに視線を逸らし、すまん、と呟いた。
退いていく頬の熱に言い過ぎたかなと思う。












































 

21. 神秘  【65文字】

目の前の“僕”は眉を八の字に下げた。
それは“僕”の瞳に映り込んだ、困惑した僕にそっくりで。
さらに眉尻が下がっていく。
僕も“僕”も。












































 

22.   【65文字】

さっきまでの囀ずるような賑やかなお喋りは、ぴたりと止んだ。
代わりに潜めるような、それでいて隠しきれてない視線が幾矢にも突き刺さる。












































 

23. 彼と彼女  【65文字】

「どうして私と分かったの?」と問う“彼女”は変装してなりきっているせいか、クスクス笑う演技を続ける。
けど、その目は笑ってなかった。












































 

24. 悲しみ  【63文字】

言葉に詰まっていると、わしゃわしゃと頭を撫でられた。
顔を上げると目が合った。
いつもの笑顔にさっきのは冗談にしてしまいたくなる。










































 

25.   【64文字】

銭はいるが彼なら最後までしてくれる、と朝顔の世話を後輩に頼んだ。
バイト!と喜んだ彼は、私の去り際、痩せた手で私の服の裾を掴んだ。













































 

26.   【65文字】

“それ”の胸に尽き立った剣を引き抜く。
時間が経っているからか新たな血は流れなかった。
代わりに引付いてきた蛆虫をつまみ、放り投げる。










































 

27. 芝居  【60文字】

怪しまれぬよう相手を見るのは優しく、
けれど相手の顔に怪訝さが上るのを見落とさないよう観るのは鋭くして 、偽情報を口にする。










































 

28.    【65文字】

爪先、足裏、足首、腱、ふくら脛、膝…一つ一つの部位を意識する。
頭に描いたイメージに沿って、筋肉や関節等を動かし、自分を繋げていく。










































 

29. 感謝   【65文字】

さっきまでの、敵と対峙していた時とは別の緊張感が流れていた。
奴は「あの、いや」を繰り返しているだけなのに、尻のあたりがむず痒い。










































 

30. イベント  【63文字】

チュドーン
「入門表にサインお願いします」
ぎゃあ
「今日は何かお祭りですか」
うわっ
「いいえ違いますよ」
ほげげっ
「随分賑やかですね」










































 

31. やわらかさ  【64文字】

圧し掛かる重みに、肺から潰された息は、ぐぇという妙な音となって吐き出された。
足首を掴もうにも、太股から続く筋が悲鳴を上げている。










































 

32. 痛み  【65文字】

膝が鈍く軋み、覚醒した。
明日も(いや今日か)ハードな実技なのだから寝ないと、と疼きを宥めるも虚しく、一度意識しだしたら駄目だった。










































 

33. 好き  【0文字】













































 

34. 今昔(いまむかし)   【65文字】

元気で、と初めて出会った時のように手を握る。
太い指、日焼けした肌、消えない傷。
何より血に染まり、互いにあの頃とは違う手をしている。









































 

35. 渇き  【○○文字】

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36. 浪漫  【○○文字】

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37. 季節  【○○文字】

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38. 別れ  【○○文字】

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39.   【○○文字】

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40. 贈り物  【○○文字】

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